全長:30cm前後(尾を除くと10cmほど)
生息地:ラヴェニール星北部海域
食性:肉食性
「生贄花」「想い殺し」「狂花」など、恐ろしい名前で呼ばれつつも、古代より人々を魅惑し、多くの神話や文学の題材となってきた美しい花、リューレリーの名を冠した、「最も美しいミーリィ」とミーリィ愛好家達に尊ばれているミーリィ。
銀地に、リューレリーの花びらに似た濃い紫の模様が走り、薄い紫が背側から腹側にかけて繊細なグラデーションを描き、見る者を魅了する。紫と銀の組み合わせと言えば、常軌を逸した美への追究で知られるラヴェニール文明を連想すると思われるが、実際、本種はラヴェニール文明において、リューズの舞剣をはじめ、芸術作品や工芸品、装飾品、衣装など、実に様々な分野でモチーフとして用いられていたことが研究によって明らかになっている。
ラヴェニール文明時代の伝統舞踊「リューズ」で用いられる、「人類が生み出した最も美しい物」と称えられる舞剣をナイフとしてアレンジすることに成功した最高級ナイフブランド「リューズナイフ」には、生物の模様や色からインスピレーションを受けた「生物モデル」という、数量限定で販売される特別企画シリーズがあるのだが、その中でも「モデル:リューレリーミーリィ」は、販売された即日に、歴史的な価値を持つ稀少な美術品や工芸品と同格の評価を受け、各美術館の永久コレクションと認定されたほどであった。
参考文献
『世界ミーリィ大図鑑』(シーゼル・ユリーク)
『ミーリィ完全大解剖図鑑』(シーゼル・ユリーク)
『ファッションにおける紫と銀の使いこなしについて』(レミル・リーシア)
『リューズナイフ・全モデルカタログ』(リューズナイフ社)
『リューズナイフの名品』(リューズナイフ社 / 写真:レル・ディーズ)