全長:20m前後。
生息地:ルグディール大陸全域。
食性:肉食性
レムールと並ぶ超大型肉食獣で、人間が単独で戦える相手では、絶対に無い。
古代から、強さや勇猛さの象徴として、武器や防具、建物の装飾、絵画などの題材とされてきた。
頭部にある奇妙な形をしたものは、角のように見えるため、多くの人に角と呼ばれてきた(現代でもそう呼ぶ人は多い)のだが、実はトサカであり、基本的には、雌へのアピールのための飾りである。ただし、硬く、また、鋭い刃状になっているので、獲物を素早く仕留める時に、武器として使うこともある。ただし、同種やヴァルドディール類、レルンといった超大型生物相手の場合は、もろすぎてとても戦いの武器にはならないので、使わない(アルナディール自身も、それを理解していると思われる)。
この「刃」を使って、木の枝をスパスパ切り落としたり、樹皮を剥いだりして、雌もしくはライバルの雄に自分がいかに強く健康な素晴らしい雄なのかをアピールする。木にとっては迷惑だが、これを歓迎する草食動物や虫なども多い。落とされた枝に付いている葉や果実を食べたり、傷から出る樹液を吸ったり、削りかすを巣材に利用したりなどするのだ。アルナディールは、なかなかの便利屋なのである(恐れられているのは間違いないが)。
世界横断都列車ルグディール駅前に、世界唯一のアルナディール専門の博物館である、アルナディール博物館があり、そこで、骨格や実物大の解剖学模型、実物大アニマトロニクス、アルナディールに関する工芸品や美術品などの展示をしている。
参考文献
『アルナディール事典』(アルナディール博物館 / 編)
『アルナディールの博物誌』(アルナディール博物館 / 編)
『アルナディールの教科書:最強の捕食者のすべて』(ダール・ライ / ジュザ・ナレ)
『最強の捕食者は最高の世話人?』(ダール・ライ / ジュザ・ナレ)