ミミモリタマクルム

分類:クルム タマクルム
全長:13cm前後 生息地:ルドルーズ湖固有種 食性:雑食性 「ミミモリ(耳守り)」の名の通り、耳を守ってくれると伝えられてきたタマクルム。何故、耳を守ってくれると思われるようになったのかについては、耳を思わせる特徴的な......

全長:13cm前後

生息地:ルドルーズ湖固有種

食性:雑食性


「ミミモリ(耳守り)」の名の通り、耳を守ってくれると伝えられてきたタマクルム。何故、耳を守ってくれると思われるようになったのかについては、耳を思わせる特徴的な模様ゆえではないかと言われているが、確かなことはわかっていない。

ルドルーズ文明時代に作られたとされる、作者不詳の長編詩『常響の狂苦』で、異常なまでに激しい耳鳴りで狂気に陥った王を救い、また、その結果、その王が、音楽を楽しんだり会話を楽しんで笑っている民まで「自分を嘲笑している」と被害妄想で憎むようになって、兵に命じて、音楽を演奏したり歌ったり、大きな声で会話をしている人々の耳を切り落としていった、後に「狂響の凶」と後に呼ばれるようになる惨事からも人々を救ったタマクルムが、本種である。王の耳と民の耳の両方を守ってくれた、文字通り「耳守り」なタマクルムなのだ。


参考文献

『タマクルム大図鑑』(リルカ・アルール)

常響の狂苦』(作者不詳 / セレンディール語翻訳:リルカ・アルール)

『タマ語り「ミミモリタマクルム」』(イルナ・ヤクル / クルム書房 / クルム文化博物館)


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