ラディールボフリ

分類:ボフリ
体長:10m前後 分布:ラディール大陸、ルグディール大陸沿岸及び近海の島 食性:肉食。ソウコウリディン類などを好んで食べる。 ボフリ類最大種。 「最大最強のボフリ」「ボフリの王」などと呼ばれ、誰でも知っている生物である。......

体長:10m前後

分布:ラディール大陸、ルグディール大陸沿岸及び近海の島

食性:肉食。ソウコウリディン類などを好んで食べる。


ボフリ類最大種。

「最大最強のボフリ」「ボフリの王」などと呼ばれ、誰でも知っている生物である。

ボフリ類は、上顎の牙が巨大化しており、これを武器にして雄同士で争う、あるいは敵を威嚇または攻撃する。雄同士で闘う場合には、牙を岩に当てて音合戦をする。3回ずつ、順番に叩く。大概はこれで、音が小さいほうが退く。どちらも退かなければ闘いになる。

この、友好的な雰囲気など微塵も感じられない顔は、決して、虚仮威しではない。顔つきを見れば想像できるように、決して穏やかで親しみの持てる生物・・・・・・ではない。異常さを感じるほどに気性が荒く、人間にとって極めて危険な生物である。しかも、見かけから想像するよりも、瞬間の動作は速い。ボッテリとした外見に油断して近づき過ぎ、潰されたり巨大な牙で頭をかち割られる愚か者は後を絶たない。

ボフリというのは、かなり特殊な生物である。攻撃性が異常なレベルと言いたくなるほどに強い。他の生物であれば脳の異常や病気が疑われるほどの攻撃性が、ボフリの場合は「普通」なのだ。

実は近年、共通の祖先を持つ近縁種である陸のボフリ(こちらも気性はかなり激しいが、ボフリに比べれば大人しいといえなくもない)とも呼ばれるヴァルード類との、脳やDNAの比較研究などにより、「脳の異常(病気)が疑われる」ということが正しかった、という可能性が高いという学説が主流になった。どうやらボフリの祖先にあたる種の中で、一時、脳に異常を来す病気が蔓延したらしい。ほとんどは死滅したと思われるが、その中で、凶暴性を残しつつも、種を残すために必要な能力(同種異性や幼獣への攻撃性は抑えるなど)を失わずに済んだ個体がいたらしく、そのような個体は、むしろその凶暴性ゆえに、生存競争に勝ち残ったようだ。


参考文献

『ボフリ全種図鑑』(ラディール生物大学ボフリ研究所)

『ラディールボフリ ─ 最大最強のボフリ』(ジャラヴ・ナルド)

『異常な攻撃性 ─ やはり“普通”ではなかったボフリ』(ジャラヴ・ナルド)

『ボフリの生態』(ジャラヴ・ナルド)

『ボフリと付き合う ─ とにかく近づくな!』(ジャラヴ・ナルド)


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